過去の人間関係で「謝りたかった人」に今さらどう接するか

過去、人に酷(ひど)いことをした、またはトラブルになった、その時には謝れず時が流れてしまった。「今はどうしているのだろうか?謝ればよかった」、こう思い続けている方もおられるのではないでしょうか?

自分の経験に基づいてお伝えします

結論

これを糧に、自身の成長を!

解説

過去は変えられない

どんなに後悔しても、あの頃に戻りたいと願っても、過去には戻れません。やり直しもできません。だから人は、ずっと過去にしがみつき、想いを馳せ、悔やんで、後悔し続けるのだと思います。そして、いつの間にか月日が流れ、年月を重ねても、あの日の事は今でも鮮明に覚えているのではないでしょうか。

しかし、ひとりで悩みを抱え込んではいけません。どんどん深みにハマっていく可能性があるからです。誰かに相談するか、話だけでも聞いてもらうことをおすすめします。心が軽くなりますし、いろんな意見、考えも知ることができますので、やってみてください。

年数が経過しているなら止める

むかし、あなたがいじめられていたと仮定します。年数が経(た)ってから、貴方の前に昔のイジメっ子が謝罪に来たら、どう思いますか?最近の話なら、いざ知らず遠い昔の話なら時間の経過と共に、(すでに過去のもの、終わったもの)として、心の中で処理されていた可能性があると思います。ですので、いまさらの謝罪に「なぜこのタイミング?」「なぜ、もっと早くに謝罪しなかった」と、怒るというよりは、呆(あき)れかえっているのではないかと思います。したがって、時間が経ちすぎている場合は止めておくほうがいいと思います。

それでも謝罪したいなら

それでも謝罪したいと思うなら、お詫びに伺うのがよいと思いますが、私は直接会うことはおすすめしません。なぜなら相手の心情が分からないからです。まずは、共通の知人などに相談して、謝罪したい旨を伝え、相手に連絡を取ってもらいます。相手の回答次第によりますが、「気にしてないので大丈夫です」とかなら、会う必要は無いと思われますので、心の整理もつくのではないでしょうか。「来ないでほしい」とか、「連絡してこないで」とかでしたら、残念ながら相手は謝罪を拒否しているので、会うことは叶わないでしょう。「会ってもいいですよ」の時は、誠心誠意、謝罪すればいいと思います。

相手はどう思っているのか?

自分の話ですが、昔いじめられていました。今でも腹が立ちますし、許しませんが、(謝れとか訴えるとかではなく)、もう、それらを乗り越えて成長している自分がいますので、いまさら謝罪されても、「だから、何?」と呆れるだけだと思います。

逆に、全く傷ついてない、または覚えていないケースもあり得ますから、相手の受けとり方次第ともいえるでしょう。

自己満足のためならしない

自分も、ある人に酷いことをしたことがあります。十数年前ですが、「トラウマになっていなければいいな」とか、「早くに謝罪すれば良かったのかな」と考えたりもしましたが、そのまま会ってませんし、もちろん謝罪もしてません。謝ることによって、自分の気持ちが楽になり、罪悪感が消えるのでは?などと思いますが、それは完全に自己満足の世界でしょう。また、相手にとっては迷惑行為そのものだと思いますし、謝罪しても傷は消えないでしょう。

いまさら後悔しても

最近、後悔の念が強くなってきて、「今からでも謝りたい」!「でも、いまさら!なんて言ったらいいのか?」考えるだけで、行動も起こせずに、時間だけが過ぎていき、そして機会を逃す。以後その繰り返し。それでも、ずっと後悔してきて、また時間が経って、それでも後悔し続けている。いつも心に引っかかり、苦しいのは理解できますが、苦しいのは貴方ではなく、お相手の方です。間違えないようにしましょう。でも、後悔の念がでてくる貴方は人の心の痛みが分かる素晴らしい心の持ち主だということも覚えておいてください。

同じ過ちを繰り返さない

今から自分達に出来ることは、同じ過ちをしない、繰り返さない、ということに尽きます。これは、肝に銘じておかなければならないでしょう。それが相手に対しての償いにもなりますし、これから出会う人達を大切にする心構えにもなるからです。

同じ過ちではなくとも、後悔から何でもネガティブに考えるようになり、周りに迷惑をかけたりするのは、さすがに駄目です。また、ストレスを抱えて心や身体を壊すことも、できれば避けたいところです。身近な人に話したり相談にのってもらったりして心の維持に努めましょう。

苦い経験は誰にでもある

人には、それぞれ後悔の一つやふたつ必ず持っていると思います。誰もが人の心を傷つけたり、辱めたり、時には相手の人生を狂わせたりしている可能性があるとおもいます。受けた側も、それを未消化のまま、辛い人生を今日まで歩んでこられたかもしれません。

この世に完璧な人間などいません。みんな何かしらの心の傷を抱えて今日を生きています。時には人の心を傷つけたかもしれませんが、それ以上に人を励ましたり、手助けしたり、感謝を伝えたり、身近な親切をしたりすることで、充分にその方への償いになると思いますので、あまり思いつめずに、前を向いて歩いていきましょう

引きずらない

後悔の念を抱いたまま、人生に悪影響を及ぼしているのなら、断ち切る努力が必要です。そこまで思いつめなくても、そこまで引きずらなくてもよいと思います。ただあなたのその正直さや、その人を思う気持ちをこれからも大事にしていけば充分だと感じます。

それでも引きずってしまう方もおられると思います。それも人生ですので、とことん引きずりましょう!自分も引きずって生きている人間のひとりです。ふと思い出して後悔して、でも、どうにもならないので、同じ過ちを繰り返さないと心に誓って今日もまた生きている訳です。それしかないし、それしかできないと思っています。

それを踏まえて今を生きる

私達は今しか変えることができません。そして今を変えることがてきたら、未来が変わります。どんなに過去を悔いても未来は変わりません。重たい心を地面に引きずってでも、前を向いて歩いて行くことでしか何かを変えることができません。心は引きずられて痛いですけど、相手の方はもっと心が傷ついて痛かったはずです、にもかかわらず、たぶん今も懸命に生きておられると思います。私達の心の痛み?後悔?謝罪?どちらが痛かったか?どちらが傷ついたか?それを踏まえて今を、これからを生きていくことが何より大切になってきます。

これからを頑張る

これからを頑張ることが、とても重要になってきます。〔後悔より前向きな努力〕、〔謝罪より人としての勉強〕、〔引きずる過去よりも、なりたい自分像に向かって邁進(まいしん)する〕など。過去の自分を超えて成長した姿をみせることがなによりの罪滅ぼしになると思います。

まとめ

過去の「過ち」や「トラブル」をしっかりと受け止めている貴方は素晴らしいと思います。後悔を引きずることは人格者の証だと、個人的には思います。人の心にしっかりと寄り添える人物になってください。それが償いだと私は思っておりますし、自分もそうあり続けたいと思っております。

では、みなさま、これからも一緒に邁進していきましょう!

この記事は私が書いたよ!

暇無 眠男

暇無 眠男

「自分の経験から皆さまに幸せのヒント」を、お伝えできればと思っています。妻子と暮らす50代。仕事はこの道一筋の職人系技術者

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