- 2025年4月5日
あなたは残りの人生で何がしたいですか?何をやっておきたいですか?それは若い頃の「夢」を叶えることではありませんか?それは途方もなくバカな「夢」でしたか?現実を直視した「希望」でしたか?もう覚えていませんか?生きている間にしかチャンスは訪れません。
夢を叶えた筆者がお伝えします
結論
夢が叶うと、安堵します
解説
お金が無いからできない
たしかに、お金が無くては生活できません。将来に向けて貯蓄もしないと大変なことになりかねません。生活費を削ってまで「夢」を叶えることは自殺行為と言われても仕方がありません。
若い頃はお金が無く、遊びたくても時間はあれど、懐はいつも寂しく「早く給料日来ないかな」と思っていたものです。しかし、私は欲しかったモノ、クルマ、道具などはいいモノを使いたかったのでブランド物を使っていました。みなさまにもコダワリの一つやふたつ、あったのではないでしょうか?
また、貯蓄などができている時期に、散財?までして「夢」を実現したいとは思わないのが普通でしょう。ましてや、その貯蓄は今後の人生の大切な資金であり、「夢」より「人生の安定」が優先されるのは当然のことです。
また、人によっては結婚して子育ての時期に入った方もおられたと思います。お金がいちばん必要な時期であり、とても若い頃の「夢」どころではありません。とにかく出費が凄く毎月ギリギリ、というか赤字の方もおられるのではないでしょうか?「夢」より「子供」が優先されるのは当然のことです。
しかし、子育てが終わればお金にも余裕が出てくる、と思われるかもしれませんが、甘くはないのが現実です。役職定年や早期退職、リストラ、転職などの収入の減少に加えて、健康診断での病気の発覚や入院手術、家の修繕費や家電の買換などの細かなコトまで、これまた急な出費で老後の資金づくりどころではありません。「定年後にゆっくり旅行にでも行こう」は、今では、それこそ夢になってしまいました。
いまさら、別にやらなくても
個人的な「夢」は、他人からみたら???なことも大いにあり得ることだと思います。自分でも分かっていて「いまさら、別にやらなくても」「今では叶えなくてもよいかも」と冷静に考え、今はもっと大事な「何か」を大切に生きておられるのかもしれません。現在では若気の至りでバカな夢を本気で叶えたいと思っていた、あの頃の自分が恥ずかしく「穴があったら入りたい」気持ちでいっぱいだと思います。しかし、「あの頃はよかったな」と、これからも想い続けていくことでしょう。
また現実的に、物理的に「夢」がもう叶わない場合もあると思います。夢の場所がもう無いとか、夢の人がもう居ないとか、夢のモノがもう無いとか。甲子園に出場したかった、プロになりたかった、なども典型的な例でしょう。
時間が無いからできない
休日や連休を休養に充てる、または用事が入っているなどで「夢」を追いかける時間を確保できない方も多いと思います。また、「夢」を叶えるためには、長期の空いた時間が必要な時は、仕事をしていたら絶対に叶わない「夢」となるでしょう。生きるためには仕方がありません。仕事、家事、育児、介護などは「まったなし」ですので、なおさらです。
身体がついていかない
「夢」が「〇〇に行きたい」など旅行の場合、移動ひとつをとっても、長時間の自動車の運転が辛くなってきたり、飛行機や鉄道の移動でも腰などが痛く、更に疲れが溜まるのでおっくうになっているなど、これらも「夢」から遠ざかっている要因のひとつだといえるでしょう。
身体に痛みや病気などがあり、もう思うように動かない、動かせないなども「夢」を諦める要因になります。また若者の歩く速度について行けず、公共交通機関の乗り降りや、乗り換えに頭も追いつかず、旅先での人の多さにも疲れ、目的地に着くまでに疲弊しきってしまいます。また物覚えも悪くなり、目も悪くなり、新しいモノも使いこなせません。日常生活では余裕が消えています。
中高年の身体は、とにかく疲れますし、また、その疲れが全くとれません。酒は残りますし、脂(油)っこいものもダメ、肉も揚げ物も、もちろんダメで胃が受け付けなくなります。身体では何故か筋肉痛が発生しますし、風邪をひいたら、なかなか治りませんし、とにかく、時間があれば寝ころんでしまいますし、椅子があれば座っている、になります。「夢」のまた夢です。
「夢」を忘れた、無かった
日々の生活に追われて、若い頃の「夢」を忘れた、または覚えていない方もおられると思います。遠い昔の記憶だけでは年月が経てば致し方がないでしょう。それだけ怒涛の人生を歩んで来られたのだと、敬意を表します。
また、「夢」をもたずに今まで生きてきた方もおられるのではないでしょうか?「夢」どころではない、「生きていくのがやっとだ」と仰(おっしゃ)られる方も、たくさんおられると思います。生まれ育った環境や、持病や障害などで、明日のことさえ想像ができないほど、暗闇の中で、もがき苦しみつづけた方々に「夢をもて」とは到底言えません。
新しい「夢」をみつけた
人生は長いです。歳を重ねてきた今、新しい「夢」を見つけた方もおられるのではないでしょうか。一生懸命に今を生きているからこそ、その中から、ふと新しい「夢」や「希望」が生まれる事があるのだと思います。その「夢」に向かって歩まれることは、この上ない人生の良い時間になると思います。ぜひ頑張って下さい。
「夢」を諦めた方へ
いろいろな理由で「夢」を諦めたとしても、決して後ろめたい事ではありません。夢が絶たれたり、守るべきものがあったり、優先されるものがあったりと、人生いろいろです。「自分は夢を諦めた」とは思わず、これからも胸を張ってください。「夢」への価値観は人それぞれです。夢はひとつではありません。「ひとつの夢」は諦めたかもしれませんが、夢は無限に存在します。つまり諦(あきら)める類(たぐい)のものではありません。あなたの「夢」以上の夢は必ずこれからの人生の中にも存在しています。
まとめ
「ぜひ、夢を叶えましょう!」とか、「夢をもって!」などは、無責任な声かけだと思っています。それほど現実は厳しいですし、時には運も必要だからです。成功者はほんのひと握りしかいません。夢を叶えた人も少数でしょう。しかし「夢を叶えた=成功」ではありません。夢が叶わなくても立派な人生です。反対に夢が叶った人は、その後も人生が続く訳ですが、その後はダメだった方もそれなりにおられると思います。「夢」の実現は社会的なものではありません。
夢を叶えるとは、自分の生きていたことの証になりえます。存在していたことの理由になりえます。だから叶うと安堵します。
自分の人生が何だったのか、最期にたどり着く答えのひとつだと思っています。
-
「あと何年働けばいいのか」考えてますか?
記事がありません
この記事は私が書いたよ!
暇無 眠男
「自分の経験から皆さまに幸せのヒント」を、お伝えできればと思っています。妻子と暮らす50代。仕事はこの道一筋の職人系技術者