- 2025年6月27日
勤続年数が多いベテランほど会社への愛着があり、自分が屋台骨を支えてきた自負と誇りがあると思います。
その一方で、社内を見渡せば会社の中心が自分達ではないことに気付くかもしれません。昇給は若手だけとか、研修や講習に何十年も行ってないなど、もう、それほど期待されてはいない現状が浮き彫りになってきています。
疎外感が出始めた筆者がお伝えします
結論
立つ鳥跡を濁さず
解説
□社内の若返りは良い事
社員の若返りは、会社にとって、とても重要です。ベテランから若手へノウハウを継承し、新しい価値観と共に新時代に対応した社員がこらからの会社を支えていくからてす。
とはいえベテランの心境は
□世代間ギャップがありすぎる
ベテランがまず戸惑うのは若手とのコミュニケーションではないでしょうか?親子、またはそれ以上の年齢差の若手は、何を考えているか分からない、価値観がまるで違う異星人のように感じ、よって低い評価をしがちになります。
□自分がリストラに遭うのではないか
自分の経験やノウハウを誰かに伝えられたら、こんなに嬉しいことはありません。しかし、全てを継承した社員が誕生すると、自分の価値、居場所が無くなるのではないか?と危惧する気持ちを持ち合わせているのも事実です。自分の価値を残したまま定年まで居場所を確保したいのが本音です。
□自分が不遇になるのではないか
若手に脚光が浴びて、ベテランはお荷物になる時代がもう目の前に来ている感じがして、給料が減るとか、部署の移動だとか、自分を守る防衛本能がどうしても働きます
□自分への評価が下がる?
今まで、それなりに積み上げてきた実績、評価が「社内の若返り」の為、一瞬で崩れるのではないか?それを考えると悔しいし、悲しい気持ちになります
□ジェラシー?
若者がもてはやされ、年寄りは期待もされない、仕方がないとはいえ、こちらも人間です!嫉妬や疎外感を抱くのに充分な材料がそろっていたら、誰でもそうなるでしょう
自分のために、これからのために
□若手に積極的に教える、話しかける
若手からみると、ベテランは話しづらく近寄りがたい存在です。年長者から柔らかく声をかけることによって、お互いに緊張がとけて、その後はスムーズにコミュニケーションがとれるでしょう。打ち解けてきたら少しづつアドバイスを挟むと良いでしょう。
□昔の話はしない
若者に年長者が、昔の栄光を語ることや、「昔は、、」「俺らの時代はな、、」は控えたほうが良いです。「ふーん」で終わります。職場での他人の昔話や生まれる前の話、みなさまは興味ありますか?
しかし、技術やシステムの歴史を、さかのぼって教えることはたいへん良い事ですし、必須だと思いますので、その都度教えてあげましょう。
□見て覚えろ!は古い
いまのベテランのみなさまは、親方(上司)から、「昔は見て覚えたモンだ」と言われた記憶があると思いますが、少なからず、今の自分にもその考えが残っているのではないでしょうか?
はたして今は通用するのでしょうか?
□ベテランならでは
年長者は経験も実績も申し分なく、包容力のある方が多いと思いますので、その力で若手を優しく包んであげてください。温かく見守ることで若者も安心して仕事を進めることができ、早く確実な成長を遂げるでしょう。
□期待しない
過度な期待は、お互いのギャップ、溝を広げかねません。世代が違うので我々とは180度違う考えが多く存在します。会社や仕事、出世などの考えは特に変わってきていると感じます。
□プライベートの話はしない
どれだけ仲が良くなっても、意思疎通がスムーズでも、立ち入った事は、聞かないほうが無難です。
□怒らない
今は言葉による暴力もご法度の時代です。相手に非があっても、きつく叱れば、威圧的な態度で大声を出されたなどと、言われたりもします。「相手のために良かれと思って」は通用しない世の中になりつつあります。自分の身を守る行動、言動が求められています。
□専門用語は使わない
「この会社に入ってきたのだから、このくらいの事は分かるだろう、勉強してるだろう」は当てはまりません。聞かれたことだけを教えていても伸びません。ていねいに分かりやすい言葉選びが大切です。
□聞き上手になる
良かれと思って、たくさん自分のことを話していませんか?昔のこと、趣味のこと、家族のことなど話せば話すほど、相手は鬱陶しく思うでしょう、なぜなら仕事に来ているだけで、貴方には興味が無いからです。逆に相手がどんな人か聞いてみましょう、
□仕事環境を整える
一昔前、新人さんは雑用、お茶入れから始めて、その間に先輩方の仕事を見て覚えて、身についた頃合いを上司が判断して、仕事を任されていく、こんな感じだったと思いますが、今は仕事でいるもの全てを先に準備して、最初から手取り足取り教えていく、このほうが離職率も低く、即戦力となりやすい気がしています
□老害に気をつける
老害は誰にでも起こる可能性があり、さらに本人は気付いていないという、オマケまでついてくる非常に厄介なものです。私も気をつけてますが、なっているかもしれません。特に経験、実力、実績で功績のある方の老害は見るに堪えません。家族や周囲の方の何気ない態度の変化、当たり障りのない助言など、常に自分を戒めましょう
まとめ
私も「たたきあげの職人、技術者」として、腕一本で食べてきました。年齢が上がるにつれて、会社から心が離れていってます。なぜなら、若手を育てても大部分が会社を辞めるからです。こんなに寂しいことはありません。ある程度は「世の常」なのでしょうが、ここはしっかり切り替えて、「誠を尽くす」ことが大切です。それが自分の為でもあるし、会社の為でもあるし、未来ある若手の為でもあるからです。
ここが踏ん張りどころです!心残りが無いよう、これからも努めてまいりましょう
この記事は私が書いたよ!

昼寝 珈琲
「自分の経験から皆さまに幸せのヒント」を、お伝えできればと思っています。妻子と暮らす50代。仕事はこの道一筋の職人系技術者