- 2025年5月11日
あなたの老後は大丈夫ですか?まだ先の話かも知れませんし、自分の意思でどうにかなるものでもないので、あまり考えたことがない人も多いのではないでしょうか?
しかし、老後に迷惑をかけたくないと思っている方が多いのも事実です。かといって、備えていない、または楽観視している方も多く存在するのも事実です。対策しないことによって、周りの方々の人生を一変させてしまう事になるかもしれません。一度考えてみてはいかがでしょうか?
父を看取った経験から筆者がお伝えします
結論
老後を舐めると子や孫まで没落します
解説
子供に迷惑をかけたくない
親は子供の幸せを願うものです。結婚してほしい。子供が生まれてほしい。幸せな家庭を築いてほしい。そして最期に自身の老後問題で「子供を頼りたくない!」「迷惑かけたくない!」がくるのではないでしょうか。しかし、本人の意思に反して、思いもよらない展開が待ち受けているものです。
介護問題
自分の父親を看取って感じたのは、年老いてくると徐々に自立した生活ができなくなるということです。。お風呂に入りにくいとか、トイレに行きにくい、食事が作れないなど、誰かの介助が必要になってきます。家のバリアフリー化、車椅子、ベット、風呂、トイレの改装などお金もかかります。ケアマネさんと相談の上、プランを作成してもらい、必要な介護を手配して頂きました。母親の介護がメインでしたが、最後のほうは施設を何軒も追い出されたり(父の規約違反です)、妄想、幻影などで暴れたり、母親が入院したりして、自分らも仕事を休んだり、寝泊まりをしたりして、介護をしました。最後は入院して病院で息を引き取りました。いちばんキツかったのは、公的機関は平日のみ営業、つまり会社を休まないといけないことです、しかも急に!介護もヘルパーさん等がいない時間は自分達がいないといけないこと(つまり平日、仕事を休んで)。会社や家族に本当にたくさんの迷惑をかけました。しかし、自分よりもっと大変な方もたくさんおられる訳で、介護問題は周りの人の人生をも変えうる切実な現実問題であります。
お金の問題
自分の父の時の話ですが、ケアマネジャーさんのプラン作成時、もちろん収入も加味されたのは言うまでもありません。年金があったおかげで欲しいサービスを全て受けることができました。臨時の出費は貯蓄の取り崩しで対応することができました。若い頃は「ちゃらんぽらん」で家計が火の車だった父も母親が家計を支えたおかげで老後にはしっかり蓄えができるまでになっていたようです。お金が無いものだと思っていた自分もたいへん驚きました。やはり、蓄えと年金などの収入は改めて家族を、子や孫を助けるなと、つくづく考えさせられました。
核家族化
二世帯や、三世帯の同居家庭がどんどん減少してきました。核家族化が進み、日頃はいいのかもしれませんが、子供や老人、病人の世話、見守りなどができる人(いつも家に居る方)がいないので、緊急時には家庭を揺るがすことになりかねません。そうなる前に家族で話し合っておくことも必要だと思います。ただ、どのような家族構成でも人との関わりを大切にしていくほうが良いのは言うまでもありません。
個人の自由の先に
上手くは書けませんが、、、誰もが嫌な事、面倒なことはしたくありません。人との繋がり、社会との繋がりも極力避けたいのが本音でしょう。個人の意思、自由は尊重されて当然ですが、逆に相手も同じ事を思っているでしょう。自分が困っている時「誰かがやるだろう」、「関係無い」、「関わりたくない」と他人に言われるでしょう。言われなくても態度、行動で示すでしょう。最近の傾向は「関わりません」し、「知らぬ存ぜず」です。個人的には、「自由」を間違った捉(とら)え方で見ているように感じます。
隣近所や、自治会、地域住民などは、どんどん希薄になりつつあります。友達、家族すら希薄になっています。かつてはお世話をしてくれる方、役を引き受けて下さる方々がいたものですが、今は激減(げきげん)しています。「だから何だ!いなくても別に困ることは無い」との声が聞こえてきそうですが、違います。個人の負担が大幅に増えています。例えば、子供のいる世帯では、親の負担が大幅に増え続けています(待機児童、小1の壁、学童の定員不足など)。老人もお金と体力(健康な身体)がないと病院へも行けません。(子供が遠方に居たり、平日はみんな仕事だったり)弱者には、とことん風当たりの強い社会になりました。
お金を貯めること
言うまでもなく、貯蓄は多ければ多いに越したことはありません。貯蓄できない人は、確実に老後は迷惑をかけることになります。自分の親戚にもいましたが最低でした。年金は未加入で貯金無し、老人施設、病院の費用すべてを彼の息子がローンで払っていました。ローンは数百万になると葬儀で言ってました。本人が亡くなっても子や孫の代まで迷惑をかけ続けることになります。
収入を増やすこと
動けなくなってからの収入を確保することが必要だと思います。具体的には年金を増やすこと、不労所得を増やすことが、迷惑をかけないことに繋がります。動けるあいだは、何とかなるのかもしれませんが、動けなくなっても収入がある人こそ、「人に迷惑をかけないこと」に真正面から取り組んだ人だと思います。
動けなくなったら、どうなるか?
老後に限らず、身体が動かなくなたら、どんな現実が待っているのでしょうか?ご飯を作れません、食べれません、トイレに行けません、風呂に入れません。「その時はその時」と考える方が大半だと思いますが、簡単にあの世には行かせてもらえません。現実的には、(あなたが駆け込んだ、訪れた、連絡を受けた、発見された)公的機関が、あなたに近しい人へ容赦なく連絡し続けます。「すぐに来てください」「すぐに引き取ってください」誰かが来るまで続きます。「迷惑をかけない」とは、とても難しいことだと思います。動けない分、誰かに動いてもらわないといけません。ヘルパーさんも、もちろん料金が発生しますし、来てほしい日に来てくれるかも調整が必要です。あと、介護も人手不足ですので、ますます介護される側も厳しい状況になっていくでしょう。頼りの家族や子供も仕事をせずに世話をする事になるので収入が見込めません。あと、特に下の世話は誰もやりたがりません。
健康寿命を延ばせ!
老後に迷惑をかけない為に、自分達がいちばん努力しないといけない事は、健康寿命を延ばすことです。自力で生活ができる、活動もできる、身体が自由に動く、その期間をなるべく長く維持することこそ、迷惑をかけない行為そのものです。日頃からの適切な筋トレや生活習慣の見直しなどを、出来ることから始めてみてください。
たぶん甘い考えです
「ポックリ逝くからいい」「野垂れ〇にするからいい」「誰の世話にもならん」そう話す人に「収入は?」「貯蓄は?」「年金は?」聞いてみてください、「無い」と答えた人は、「考えが甘い」です。甘すぎます。老後、介護などで使えるお金がないと話になりません。公的機関等はあなたに責任を取らせませんし、あなたに借金を背負わせません。背負わされるのは親族、家族、子や孫です。「お金の話ばかりで不謹慎だ、あなたには関係無い」などの声が聞こえてきそうですが、最期に泣くのはあなたです。もしくは、あなたの親族や子や孫たちです。迷惑どころか間違いなく没落します。
「迷惑をかけたくない」自己満足です
迷惑をかけたくないと思っている人の、ほとんどが自己満足で終わっていると思います。つまり「何とかなる」、「なるようになる」「まだ大丈夫、先の話」「世話しなくていいからね」などと、楽観視しているあいだは何もしていないに等しいといえます。貯蓄はしていますか?年金はいくらですか?不労所得はありますか?お金が無いのに老人ホームは入れません!サービスも受けれません!今からでも具体的に行動して初めて、問題解決に取り組んでいるといえます。例えば、貯蓄が今いくらで、通帳は〇〇、保険は〇〇に入ってて、週1回リハビリ通って、プールに行って!主治医は〇〇先生で、マイナ保険証はここ、などなど。これ、実例です。そして、葬儀社、お墓、仏壇も準備済み、これも実例です。本当に迷惑をかけたくないからこそ、コツコツと、これらのことを準備しているんだと思います。そして、自らも日々努力を重ねているのだと思います。ここまでしてもらえたら子供はすごく助かります。
最後は必ず迷惑かけます
どんなに頑張って健康寿命を延ばしても、身体が動かない、寝たきりの生活がやってきます。ポックリ逝くことが理想でしょうが、大抵は介護、寝たきりがやってくると思います。自分の力ではどうしようもない事です。人の最後は必ずこうなるので、貯蓄や年金(不労所得)で賄えるよう日頃から準備しておきましょう。
まとめ
老後に迷惑をかけない為には、早めの対策が必要です。当てにならないとは言え、年金はあったほうが良いと思います。貯蓄や他の収入で賄(まかな)う方法もあるとは思いますが、今の老人世代でさえ、金銭面で不安だと言う人が大勢います。自分達の老後はさらに悪くなっていると言わざるを得ません。規則正しい生活習慣や慎(つつ)ましく生きることが自分の為にもなりますし、豊かな人生にも繋がりますので、ぜひ出来ることから始めてみてください。
それでは皆様、ごいっしょに健康寿命を延ばしていきましょう!
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暇無 眠男
「自分の経験から皆さまに幸せのヒント」を、お伝えできればと思っています。妻子と暮らす50代。仕事はこの道一筋の職人系技術者