「あと何年働けばいいのか」考えてますか?

老後に向けて、寂しいニュースばかりが流れている昨今。「いったい、いつまで働けばいいのやら」と、モヤモヤが尽きません。

今さら対策を練る筆者がお伝えします

結論

もはや年金では老後を賄(まかな)えません、ずっと働くことになります

解説

実例付き!何歳まで働く?

みなさまは何歳まで働きますか?まず実例を紹介します。

Aさんは60歳で定年退職して、「これからは悠々自適ですわー」と言ってぃましたが、数カ月で、また仕事を探しています。

Bさんは68歳まで再雇用で働いて、定年後、喫茶店をしています。こちらの方は、かなり前から計画を練っておられました。定年前から売れる野菜や果物を育て始めて、今ではお店で売っています。

Cさんは65歳から年金を貰いながら再雇用で働いています。収入を調整(在職老齢年金制度の範囲内)しているそうです。孫の世話に忙しく充実した毎日を送っておられます。

Dさんは50代でめでたくFIRE退職されました。しかし、半年後に再就職しましたが新しい仕事が合わずに退職、その後はアルバイトを転々としています。その後、いい話は聞きません。

Eさんは、老後にアパートを引き払い兄弟宅に身をよせています。おそらく収入が少ないのだと思われますが、去年その兄弟が亡くなりました。その後は知り得ません。

Fさんは自営業を営んでおられましたが、60歳を境に店を閉めました。それから74歳まで別の会社で働きましたが癌が見つかり入院、退職された2年後に亡くなりました。

Gさんは、70歳近くまで会社員を勤め上げました。しかし盛大な送別会から1年もたたずにお亡くなりになりました。

みなさま、どう感じましたか?

仕事はあるのか?

定年後も仕事があるのか?収入は維持できるのか?たぶんキツイ仕事探しになると考えます。パート、アルバイトは低収入です。思ったより収入が上がらないことが予想されます。また未経験の仕事は、心と身体に負担をかけ続けます。簡単な仕事に見えても老齢にはキツイ仕事かもしれません。理想と現実のギャップが多すぎると、その後の人生に悪影響を及ぼします。

かといって、楽で高収入な仕事などは存在しないでしょう。誰もがやりたがらない仕事が、こちらに廻ってきているだけなので、できれば知り合いや、昔の会社(または取引先)に掛け合ってみるのもありだと思います。

そう考えれば、条件が厳しいですが、まだ再雇用のほうが「悪条件の中では、まだ割に合う」のかもしれません。また、近い将来、70歳までの「雇用義務」にかわるかもしれません。ギリギリまで見極めるのもひとつの手です。

これからも年代別ではシニアの人数が、いちばん多いことに変わりがありません。これは「求人倍率が常に高い」=「いい条件の仕事がすくない(無い)」とも言え、人手不足は若い人たちの話と言えるのかもしれません。

シニア向けのほとんどの求人は、安くて、きつくて、汚い仕事でしょう。覚悟しましょう。

年金制度は変わり続ける

今の年金制度や定年制度を調べて、これからの人生設計を考えている方も多いと思いますが、これらはこれかも変わり続けるので参考までにしたほうが良いと思います。おそらく悪くなる一方ですので、これらは「急に改悪していくもの」として今からの対策に当てはめていきましょう。年金を頼るな!国を頼るな!子供は何もしてくれない!です。そう想定して自力をつけていくしかなさそうです。

あと、年金制度は大変複雑です。調べることはたいへん良い事ですが、それでも知らない制度や、仕組みなどが必ずあると思って、受けとり予定の数年前から、公的機関などにも相談することをおすすめします。「あとから知った!」では勿体(もったい)ないです。

私達50代は、若い頃、「60歳定年で多額の退職金と年金を受け取った」先輩方をたくさん見てきましたので、どうしても比べてしまいがちです。そして悠々自適のシニアもたくさん見てきました。しかし、もう時代は変わりました!!あの頃のイメージが抜けないまま、「何かがおかしい」と思いつつも、時代に取り残されつつあります。良く言えば「今の時代に合った年金制度」悪く言えば「どんどん悪くなる一方」だと言えます。

これからは+5歳を基本に

少子化や平均寿命の伸びなどから、定年は上がり続けると思っていたほうが良いと思います。また、それに伴って年金支給年齢も次第に上がっていくでしょう。自分の定年は約2040年頃ですが、個人的には+5才の70歳定年と予想しております。そして、貰える額は基本70歳から年金開始と予想しており、今の制度(42%増)は無いと思っております。あくまで個人的な予想ですので、お間違いの無いようお願い致します。なぜ、そのように予想したかといいますと、もっと急激な少子高齢化が待っていることが明白であることと、国が雇用を70歳まで努力義務にしたことなどから推測しました。悪い意味ではなく、最悪を想定しておくことで、対処することも違ってきますので、そうならなかったらラッキーぐらいの気持ちで老後に備えております。また、30代の方々は更に上がって「75歳から」になるやもしれません。しかし、まだまだ先の話ばかりするより、今を充実させることのほうが大切なので、そちらに専念しましょう。

身体はもつのか、頭はもつのか

身体も頭も、鍛えることが求められます。何もせず70歳まで働けるほど現代人は丈夫でしょうか?50代でさえ、身体や頭の衰えを感じていて、特に私は筋力の低下、記憶力の低下を自覚しており、日々トレーニングをしております。

身体(筋トレや食事)では、太ももの前後、ふくらはぎ、プランク、腕立て伏せ、腹筋など、試行錯誤しながら鍛えています。またストレッチやウォーキングもやっていますし、日本人が不足しがちなタンパク質も豆乳や豆腐、納豆 、魚など、こちらも積極的に食べています。

頭のほうは記憶力などのトレーニングとして、こういうブログを書いたり、テーマについて調べたり、勉強したり、考えたりすることで向上しないか、頑張っているところです。以前は、脳トレの書籍(漢字、計算、ボールペン字、クロスワードなど)を子供達とやっていました。しかし、記憶力は低下していると感じており、試行錯誤の毎日です。あと、スマートウォッチで睡眠の質をチェックしており、どういう条件が眠りを良くするか、今まさに実験中です。

何事にも楽しみながら、試行錯誤しながら、やっております。

リタイアの条件

長生き」と想定して計画を練ることが安心に繋がります。チェックすることは、

  • 貰える年金はいくらか?
  • 何歳から受け取るか?
  • 貯蓄はいくらか?
  • 退職金はあるか?
  • 不労所得はあるか?
  • 身体は健康か?

皆様もこれらの事柄を参考に人生設計されておられると思います。しかし中高年になりますと、上記の大部分は変えることが難しいのが現実です。年金の支払いはすでに三十数年が経過しており、どんなに今後、頑張っても基本の給付額を上げることは、ほぼ無いに等しいでしょうし、退職金も変えることは難しいでしょう。繰り下げ受給はあり得ますが、「同じ給与水準でずっと働けるのか」が難題でしょう。貯蓄と不労所得は、頑張って貯めて、運用までいけば可能性としてはあるのかな?とは思いますが、投資商材などのカモにならないようにしなければなりません。

あと、心と身体の健康が何よりも、いちばん大事です。リタイアした時は健康でも、急に「ガクッ」とくることもあります。過信せず、生活習慣の見直しなどで、身体をいたわり続けていきましょう。

まとめ

先の事を考えても、今後どうなるか分かりませんが、「勉強して、対策して、行動した人」が良い老後を送っているように感じます。「成り行き任せ」では幸せな人生を手に入れることは不可能になってきています。世の中(厳しさ)は老いた身体に容赦なく現実を突きつけるでしょう。

求められるのは「自力」をつけること。自分で何とかしないと、何とかさせないと、迷惑をかけるだけの老人になると思われます。悔しいですが、もはや「できるだけ長く働く」ことと、「働ける心と身体を維持し続けること」が近道なのかもしれません。では、みなさま、これからも一緒に歯を食いしばってまいりましょう。

この記事は私が書いたよ!

暇無 眠男

暇無 眠男

「自分の経験から皆さまに幸せのヒント」を、お伝えできればと思っています。妻子と暮らす50代。仕事はこの道一筋の職人系技術者

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